ジャックの寝言 vol.68『応援メッセージ(12)』

 今回、ジャックさんから応援メッセージのお話があり、私もこの企画に賛同させて頂きます。

 

 弁理士試験は、本当に過酷な試験です。

 本当は、カッコよく応援メッセージを書けるといいのですが、残念ながら私自身、失敗の連続でした。

 

 合否で、はっきりと明暗が分かれる世界だけに、自分の力不足に、何とも言えない憂鬱な日々を過ごしていたのを覚えています。

 しかし同時に、色々なことを勉強させてもらったと思っています。

 例えば、わたしの座右の銘ですが、「人間万事塞翁が馬」という言葉があります。

 これは、幸せが不幸に、不幸が幸せにいつ転じるかわからないので、安易に喜んだり、悲しんだりするべきではないというものです。

 言葉の意味は、昔から知っていましたが、正直、弁理士試験前と後では、解釈に深みが出たと感じています。

 そうは言っても、試験に合格できない辛い時に、これが幸せにつながるかもしれないと思える人なんて、いないのではないでしょうか。

 少なくとも、私はそうでした。


 ただ、自分がうまくいっていない時に、助言をしてくださった先生や先輩、知り合いは、弁理士試験を経験していないと、その存在のありがたみを感じられなかったと思います。いま考えれば、悪いことばかりではなく、むしろ多くのことを得られた経験だったと感じています。

 また、「努力しても結果を出せるとは限らないけれど、努力しないと結果は出せない。」という言葉の意味を、これほどまで実感する事も出来なかったと思います。

 それ以外にも、継続の重要性、自分の人生を考え直す機会を得た等、ここには書ききれない多くのことを勉強させてもらったと思っています。

 そう言った意味で、「塞翁が馬」の言葉通り、何が人生を良くするのかは分からない事だと感じざるには得ません。

 もちろんこの試験は、短期で合格する事が一番です。

 私がお伝えしたかったのは、もし仮にも今、短期じゃなかったとしても、失敗と同じくらい、幸せにつながることも多く学べるので、人生においてそんなに悲しむ必要はなく、日々、勉強し続けて欲しいという事です。

 そして、このことは今の自分自身にも大切なことだと思っています。

 特に今年は、日程の大幅な変更もあり、やりきれない思いをしている人もいるかもしれません。

 ただ、皆さんが今している努力は、決して人生を悪いようにはしないと思います。

 そんな一生懸命な姿を、少なくとも私は、陰ながら応援しています。


特許事務所勤務

弁理士 男性